銀座のど真ん中の交差点で
バス運転手と中国人ガイドが大騒動

 もう一つ、新しい問題が発生した。

 銀座8丁目の「博品館」近くで、他の車が路上駐車していたため、タクシーが交差点に差し掛かったところで停車し、お客を乗せている。お客の荷物が多いため、運転手も外に出て手伝っていた。

 そこへ「World Cabin」と書かれた大型観光バスが差し掛かった。横断歩道を斜めに占領し、タクシーとの距離は20~30㎝ほど。そのすぐ後ろにもグリーンの大型観光バスが迫っていた。どの車も動けない状態に陥っていたため、信号さえさえぎられ、歩道で待っていた私は横断していいのか分からなかった。

 幸い、後ろの観光バスは後退した。これで一件落着かと思いきや、信じられないことが起きたのだ。

 なんと、前の観光バスは下がるどころか、むしろさらに前進し、あと10cmぐらいでタクシーにぶつかってしまいそうな至近距離まで接近したのだ。私はてっきり運転手が気づいていないのかと思い、余計なお世話だと覚悟しながら観光バスのフロントガラスを軽く叩いて、バックできることを知らせた。

 すると、運転手はバックするどころか車を飛び降り、止まっていたタクシー運転手に怒鳴りまくったのだ。暴力団顔負けの言葉遣いでまくしたて、年配のタクシー運転手はすっかり怯えていた。見かねた私は中に入って、「落ち着いてくれ、暴力を振るうと大変なことになる」とバスの運転手をいさめた。

 すると今度は、観光バスから黒いTシャツ姿の男たち数人が飛び降り、運転手と一緒に私を囲んで、「貴様、何様だ?」と怒鳴りつけてきた。チンピラ同然のその一行がバスに乗っている中国人観光客を連れ回しているのが分かると、観光客の安全が心配になり、私は警告した。「引き下がらないと、110番するぞ。警察を呼ぶから」と。