加害者に加担してはならない
相撲協会の対応は最悪である

 加えて中間報告の内容は、「貴ノ岩の態度が悪かったので、指導するつもりで日馬富士が暴行した」「貴ノ岩がすぐに謝っていれば、こうはならなかった」という意味の、まるで被害者に非があるかのような内容だ。

 これでは、組織体制のトップに君臨するメンバー(加害者である横綱の日馬富士)を擁護し、組織の下部にいるメンバー(被害者である貴ノ岩)をないがしろにしていると思われかねないし、双方に非があり、やむを得ざる事態だったという方向に無理やり誘導しているように思われてしまう。

 貴ノ岩サイドが聴取に応じないのだから、日本相撲協会が聴取できている日馬富士サイドの聴取内容から判断するのは当然だ、あるいは、やむをえないという見解もあるが、私はそうは思わない。

 片方からしか聴取ができていない以上、「得られている情報は限定的であり、現時点で判断不能。警察の捜査結果の発表を待って、双方の聴取結果を踏まえて協会としての見解を述べたい」という意味のこと以外、何を言えよう。

 マネジメントする側の日本相撲協会が加害者・被害者双方を公正に取り扱わず、加害者側に加担したと思われる発言をすること自体が、人事の観点から大問題なのだ。