自分の受ける会社については、入社案内のパンフレットやホームページはもちろんのこと、書店の就職コーナーにある業界解説の本もたくさん読んでいったほうが、なんらかの参考になる。
ただし、読み方が問題だ。
結構、会社のことを調べてきている人にかぎって、
「週刊□□の□□というコーナーをやりたい」
「金曜夜10時からの□□の出ている□□というドラマをやりたい」
「□□電機が冠になっているゴルフトーナメントの仕事がしたい」
とか言うのである。
それらの仕事は、既にその会社でやっている人がいるわけで、ということは、「間に合ってます。その担当者が定年になるまで待ってください」ということになる。
「それはわかっています。そのお手伝いをしたいのです」
と食い下がったらどうか。
「お手伝い希望なら、下請け会社のほうがいいでしょう」
となる。同じ仕事をするのに、2人も要らないのだ。
「会社が新人を採るのは、会社の弱いところの補強を求めていると思うので、一番弱いところを調べて、そこをやりたい、というのはどうですか」
「弱いからやりたい」というのも、会社に自分を合わせている意味で、媚びているのだ。
弱い部分が、自分の興味のないものだったらどうするのか。
さらに、弱い部分を強調する危険性は、本当に弱いかどうかわからないし、受ける会社すべての弱いところを調べるのは大変だ。
面接官がその担当の場合は結局けなすことになる。