人と違ってしまうのが怖い
みんな世間と同じでいたい
どうしてリスクを取るのが怖いのか。それは単に失敗したくないから、というだけではないでしょう。それはきっと、人と同じでいたいからだと思います。
突き抜けなくてもいい、人と違ってしまうことのほうが怖い。みんな世間と同じでいたいのです。
だから、とにかく準備に余念がない。リスクを取らないで済むように、人と違わないように準備をする。社会から取り残されないように先回りをする。
もちろんそれがダメだとは言いません。でも、なんとも窮屈に生きている、ということに気づいてほしいのです。
僕は「幸せ定規」という言葉をよく口にします。幸せの定規は人それぞれ、十人十色。
だから、その人が「いい」と言っているのに、他の人が「それはよくない」と言うことのほうがおかしなこと。自分が「いい」と思っているなら、それでいい。他の人になど、合わせる必要はまるでないのです。
よく「今日は、本当に最悪な1日だった」なんて言ったりすることがありますが、この「最悪」だって、みんなと同じ「幸せ定規」と比べているから出るセリフ。
本当なら生きているだけでも幸せなことなのに、それをすぐに忘れてしまうのですから、人間というのはなんとも欲深い生き物だと思います。