自分なりの「幸せ定規」を持つ 

 ところで、みなさんは何歳まで生きたいでしょうか。これは人それぞれだと思います。何歳まで働きたいか。これも同じです。

 要するに、どこで暮らそうが、どこで働こうが、何をしたいと思おうが、人それぞれ。

 「地位も名誉もいりません」と言う人がいてもいい。「もっとたくさん稼ぎたい」と言う人がいてもいい。「自給自足で畑をやるんだ」と言う人がいてもいい。自分が納得できているならば、です。

 最悪なのは、自分自身が納得できていない生き方です。その人の感性が表れていない人生です。

 そのへんから借りてきた人生観で日々をなんとなく過ごす。そういうものにさいなまれている人からは、残念ながら、いい気づきやいい企画はまず生まれません。

 なぜなら、既成概念にがんじがらめになっているから、自分の生き方すらできていないからです。それではとうてい、気づくことなんてできるはずもありません。

 「幸せ定規」をしっかり持ってください。自分の幸せという「軸」があれば、気づきの種類も変わってきます。

 自分だけの琴線に触れる気づき、他の人とは違う気づきができるようになるのです。
 


「根拠なき自信」と「幸せ定規」を持つ

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25年以上も、さまざまな番組や商品を「企画」することを仕事にしている筆者。成功する企画と失敗する企画を分けるポイントは何なのかについて、ずっと考え続けてきた結果、もっとも重要なのは「気づき」。この世の中は「気づき」だけで回っているといっても過言ではない、と主張します。筆者が、「企画」を生み出す3ステップは、その頭文字のとおり「き/気づいて」「か/考えて」「く/比べる」。そう、最初のステップは「気づき」。この「気づき」がなければ、企画は生まれることがないのです。「企画は記憶の複合」と筆者は言います。それまでに自分が見たこと、聞いたこと、経験したこと、そうしたいくつかの「記憶」が結びつくことで、企画は生まれるのです。本書は、筆者がさまざまな企画を手がける中で得た、気づける人になるためのトレーニング方法やテクニックをまとめたものです。

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