志麻さんの
「ベスト・オブ・ベスト」レシピとは?
あるとき、志麻さんにこんなことを聞いてみたことがあります。
「『志麻さんのプレミアムな作りおき』の中で、ベスト・オブ・ベスト、つまり一番思い入れのあるレシピは何でしょうか?」
「『鶏手羽元のクリーム煮』と『サーモンの白ワイン蒸し、レモンバターソース』ですかね……」
「なぜ、ですか?」
「この2つの料理は、フランス校に入ってまもない頃、この料理のようなクラシックな料理をまず学ぶのですが、食べた瞬間、本当に感動しました。
山口県出身の田舎者の私がこれだけ感動するんだったら、両親、祖父母も食べたらきっと感動してくれるだろうと思いました。だから、こういう料理を日本でも広めたいと思った。フランス校で習ったこれらの基本料理は、華やかさはないが、とてもシンプルで素朴な料理。私がそれまで持っていたフランス料理のイメージを根底から覆す料理だったのです」
「鶏手羽元のクリーム煮」(本書p29、p31)と「サーモンの白ワイン蒸し、レモンバターソース」(本書p31、p36)の詳しい作り方は本書にあります。
誰が食べてもおいしい料理です。ぜひ、今夜の晩ごはんにいかがでしょうか。
彩りあざやかで、冷蔵庫の少ない食材でできる志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回を、ぜひご覧いただければと思います。