「制度の論理」の利点
制度の論理によって経営される企業には、多くの利点がある。
INSTITUTIONAL LOGIC
制度の論理は目的や価値観の上に成り立っており、これが不確実性や変化に対する緩衝剤となる。
CONCEIVING OF THE FIRM
企業を「社会機関」と考えることで、長期的視点が生まれる。持続可能な成功には、短期的な損失を許容される。
STRONG INSTITUTIONAL VALUES
制度の価値観が強力なものなら、前向きな感情が芽生え、内発的動機が高まり、自己規制や同僚間の相互規制が促される。
GREAT COMPANIES SEE BUSINESS
グレート・カンパニーは、社会を支える重要な柱として、事業を考える。これによって、グローバルなビジネスチャンスを獲得するうえで欠かせない、国境や部門を超えた参加や関係づくりが促される。また、公的部門と民間部門のパートナーシップを通じて、事業上の優先事項のなかで公共の利益についても考慮する。
THE ATTENTION PLACED ON
さまざまな社会問題に配慮することで、製品やサービス、ビジネスモデルのイノベーションをもたらす学習につながる経験やアイデアが生まれることが多い。
IN A FIRM STEERED BY INSTITUTIONAL
制度の論理に従う企業では、社員たちは、正式な業務に加えて、みずからの意思で活動を調整・統合し、自己組織化を通じてイノベーションをもたらすプロフェッショナルとして扱われる。