――現時点で、リップル社の財務状況はどのようになっていますか。

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 提供する送金プラットフォームのライセンス料金とその導入のためのコンサルタント料金、そして取引ごとの小額な手数料の大きく3つから収入を得ています。

 未公開企業なので収益性についてはコメントできませんが、実際にキャッシュフローは十分にあり、それだけではなく収支も黒字化しています。

――今後、リップル社のサービスがさらに拡大するには、個人投資家も含めてXRPの保有者を増やし、時価総額を増加させることも必要なのでしょうか。

 XRPの時価総額の絶対値よりも、送金の取引量が多いことが大事です。今、ある金融機関において、アメリカからメキシコに国際送金する時、ドルからペソへの交換を仲介する通貨にXRPが使用されています。そのため、メキシコでは仮想通貨の代表格である「ビットコイン」よりもXRPの取引量が多くなっています。これは一例ですが、投機ではなく実需に基づいた利用がなされている表れです。

 時価総額はその仮想通貨の価値を示していて、価値と流動性は“鶏と卵”のような関係ですが、通貨の歴史を振り返ると、もっとも流動性が高いものに一番価値があるとされてきました。巨額かつ高速な取引を実現できるXRPも、そうなると考えています。

――では、一般的な投資家がXRPを保有することを促進することはしないのですが。

 これまでも投資市場を盛り上げるために予算を割いたことはありません。あくまでも金融機関向けのBtoBサービスの提供だけに経営資源を割り当てていきます。

 ただ、XRP自体はどんな事業者でも自由に商用利用ができるものなので、金融機関以外における商用利用もありえます。XRPのエコシステムの発展のために、そうした分野にも力を貸していきたいです。