参加型の企画を考える

 2. 商品・サービス先行型ビジネスの場合

 ステップ1 見込み客の属性のコミュニティに入る

 あなたが扱っている商品・サービスは誰向けのものだろうか。需要がありそうな層がいるコミュニティに入って、友達になりたい人を見つけよう。

 たとえば、ソーラーパネルを扱っている場合、マイホームコミュニティなどから仲良くなれそうな人を探し、友達申請をする。商品にニーズを感じてくれれば、相手からすぐに「ソーラーパネルを設置したいなと思っていたのですが、どんなタイプがおすすめですか?」といったメッセージが来ることも多い。

 まだ、認知が進んでいない新規の商品・サービスの場合も、まずは需要の生まれそうな層を見つけるところからだ。

 ステップ2 友達を増やす

 友達申請をする際は「△△という商品を扱っている〇〇です。趣味はスキューバダイビングです。よろしくお願いします」と自然なかたちで商品・サービスの紹介を入れつつ自己紹介をしよう。

 最初から商品の宣伝をしてはいけない。「△△とは、こういうもので、最近売れています!」なんて余計なことは書かない。あくまでも自己紹介として書こう。

 ステップ3 プライベートブログ&商品に関するブログを書く

 商品・サービス先行型は、ついつい商品のことばかり書きたくなってしまうかもしれないが、あなた自身のことを書くのも大切だ。半分はプライベートなブログを書こう。

 代表者主張型と違って、自分を前に出すことに抵抗がある人もいるかもしれない。それでも、SNSは人間同士のつながりである。あなたの日常を書いてほしい。

 会社の広報担当としてブログを書く場合も、社内の様子を書いたり、部署の懇親会について書いたり、ネタはいろいろあるはずだ。

 ステップ4 参加型の企画を考える

 とくに新規の商品の場合、製作過程に見込み客を参加させるのは効果的だ。

 たとえば、ある商品のデザインを悩んでいるとする。そういう場合は、ブログに「AとB、どっちがいいと思いますか?」とデザイン案を載せて意見を聞いてみるのだ。

 そうすると、実際に商品が販売されるようになったとき、製作過程に参加した人は「自分もこれに関わった」との思いで、応援してくれる。

 意見を聞くのでなくても、製作過程を写真つきで報告するようなブログを書いていると、読み手は参加している気になってくる。「いよいよ完成ですね!」と感激してくれるのだ。