ワナ3
「物分りがよすぎて子供をカン違いさせてしまう」

 自分の知識やイメージは古いし、巷にあふれている最新情報も信用できないから、もう子供の好きにさせるしかない――。

 一見、子供の自主性を尊重した懐の深い態度に見えますが、それはそれで危険なワナです。

 子供は、文字通り子供。マスコミなどからの情報や大学の手前ミソな宣伝文句に対する免疫も、親以上にありません。親は長く生きてきているぶん、

「これからの時代は」
「これからの大学は」

 といったフレーズを付けて言われることが、振り返るとたいしたことではなかったとなる可能性が高いことを知っています。しかし、子供はつい真に受けてしまいがちです。先走ったコンセプトの学部・学科を選ぼうとしたり、現実や自分の能力を無視した夢を描いたりするのも大好きです。

 親としては、よくわからないなりに、ときには「それは賛成できない」「それは間違っている」と主張する心の準備はしておきたいもの。子供自身にとっても、「ウチの親は、何でも自分の言いなり」とナメた見方をしてしまったら、深く考えないまま、楽そうな方向や聞こえがよさそうな方向にばかり目が向くようになるでしょう。「自分はこういう道に進みたいけど、親は賛成しないかも......」と思うぐらいのほうが、目的や意欲がはっきりするはずです。

次回は、「受験生の親」が陥りやすい7つの危険なワナ【後編】です。

 


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