ワナ2
「親自身が情報に振り回されて子供を混乱させてしまう」
「自分のイメージは古い」と認めたまではよかったけれど、かといって巷にあふれている情報に親自身が振り回されてしまっては元も子もありません。週刊誌の記事や大学の宣伝文句、挙句の果てはネットの噂話を仕入れてきては子供の前で、
「ここ最近、○○大学の評価は凋落しているらしいぞ」
「あの大学にできた人間○○学部は、評判がよさそうだぞ」
「近ごろの大学生は、みんな資格の勉強をしているらしいわよ」
などと右往左往してしまう迷惑なワナに陥るケースも少なくありません。
とっくにご存じのことかとは思いますが、マスコミ、特に一般週刊誌の記事は、何はさておき「読者ウケ」を目的に書かれています。目新しい動きがことさらクローズアップされたり、実際以上に危機感をあおったり、「有名校」や「権威」を叩いたりなど、何らかの「演出」はつきものです。ネットに至っては、悪意に満ちた無責任な意見もたくさん飛び交っています。大学の公式サイトは自画自賛のオンパレードとなりがちです。
気になる情報を目にしたら、すぐ子供に伝えたくなる気持ちはわかりますが、信頼できる情報かどうか、そもそも伝える必要がある情報かどうか、いったん自分の中で留めて検証する我慢強さが必要と言えるでしょう。