まずは部下の話を聞いてほしい。たとえその場で答えられる状況であっても、上司は話を聞いて、部下の気持ちを知ることが大切である。その後で部下に声かけをするといいだろう。ケース別にこんな声かけをしてみてはどうか。

(1)やりたい仕事をやらせてくれないことに不満を持つ部下
 自分自身を成長させてくれる、あるいは気づきを与えてくれるのは、必ずしも「やりたい仕事」に限ったことではない。どんなにやりたくない仕事、つまらない仕事であっても、「○○の仕事をやってみて面白い」「この仕事、自分に合っている」という発見は誰にでもあるもの。仕事の経験が豊富である上司や先輩が過去の仕事で得たことについて部下に話をしながら、部下に仕事のやりがい、楽しみを見つけられるような気づきやヒントを与えてみてほしい。

(2)言われたことだけをやっていることに不満を持つ部下
 今やっている仕事を思いっきり褒めてあげてほしい。その人の仕事を評価することで、自己肯定感が高まり、今の仕事の中からやりがいを見い出すことができるはずだ。

(3)納期で無茶なことを言われて不満になっている部下
 冷静に話し合ってほしい。話を聞くだけでなく、「大変なことは私に言ってほしい、あなたが大変なのは私も知っている。大変な時は私に相談してほしい」というように、相談に乗りやすい状況を作り出してほしい。

 社会に出た以上、若い人たちは自分の常識が通用しないことや自分の思い通りにならないことがたくさんあることに直面するだろう。そんな時に、怒りや不満を抱えて悩むことも少なくない。

 もし、皆さんの職場でそんな部下がいたら、上司や先輩は仕事に対するやりがい、ヤル気を引き出す役割を担ってほしいと思う。

※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため社名や個人名は全て仮名とし、一部に脚色を施しています。ご了承ください。