大統領は専門家を雇って
自虐ネタを駆使していた!
ちなみにアメリカ大統領は、親しみやすさを演出するため、専門家を雇ってまでして、自虐ネタを言う練習をする事があります。例えば、ビル・クリントン元大統領には、マーク・カッツというユーモア・ライターが付いていました。
ある時、「話が長い」と批判されていたクリントンに、カッツはキッチンタイマーを渡しました。そして、それをスピーチの時に使うようにと勧めたのです。
ですが、大統領就任間もないころのクリントンは自分の欠点を指摘されるのが嫌いで、非常に不機嫌になりました。しかし、ある演説会で、クリントンは演説が盛り上がらず追い詰められてしまった事がありました。そこで、藁にもすがる思いで、「話が長すぎたから、これがいるね」とキッチンタイマーを取り出したそうです。すると、観客がドッと湧いて、演説への集中力を取り戻しました。それから、クリントンも「自虐ネタ」は美味しいと理解して、自虐ギャグの使い手となっていきました。