原因はバーチャルか、それとも人間か

 先日、ソフトウェア会社のジャストシステムが「Facebookの利用状況に関するアンケート調査」を実施しました。

 アンケートに答えた人の68.4%が、Facebookを利用することにストレスを感じていると答えていました。

 また、知人のFacebookを見て違和感を覚える人が34.4%もいるそうです。理由は「無理に作っているような感じ」「自分を良く見せようとしている」ことへの違和感だといいます。

 これだけ人気を博し爆発的な広がりを見せたFacebookでも、多くの人がストレスを感じ始めています。実名を明かすことで無理やり楽しい話題を書かなければならず、正直な話を書けないことにストレスを感じているのでしょうか。

 実名での人間関係においては、コミュニケーションがネガティブな方向に行かないように、必要以上に無理をしているのかもしれません。

 Facebookに限らず、オンラインゲームやSNSに参加するすべての人が、最初からネガティブな話をしようとたくらんでいるわけではないと思います。

 楽しもう、便利さを享受しようという理由でそれぞれのコミュニティーに参加したはずなのに、いつの間にかネガティブな話題ばかりになってしまうのはなぜでしょうか。私にはそれが不思議でならないのです。

 この原因は、バーチャルリアリティーやインターネットが持つ特性によるものなのでしょうか。それとも、人間が本質的持っている特性によるものなのでしょうか。もともと、人はスキャンダルやうわさ話が好きなので、自由なコミュニケーションの機会を与えられると、すべからくネガティブな方向へ走り出してしまうのでしょうか。

 私の中では、まだこれがバーチャルの特性だとは言い切れないものがあります。