新しい物を生み出すパワーが充満
ソーシャル系サービスの登竜門
日本ではほとんど知られていないが、アメリカのIT業界において大きな影響力を持つ異色のイベントがある。SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)だ。ITイベントなのに、開催されるのはシリコンバレーでもニューヨークでもなく、テキサス州オースティンだ。
SXSWは1986年に始まった音楽と映画のフェスティバルで、毎回新人発掘が盛んに行われていた。1998年からはIT(インタラクティブ)部門が加わり、2007年にはTwitter、2008年にはFoursquareがこのイベントをきっかけに全世界に広まった。以来、ソーシャル系サービスの登竜門的存在となっている。
今年もSXSWにはやアメリカのみならず世界中から起業家(スタートアップ)たちが集まった。会場内でのブースやデモセッションはもちろんのこと、オースティンの街なかでチラシやノベルティを配ったり、宣伝カーを走らせたり、パフォーマンスをしたりなど、ありとあらゆる方法で自分たちのサービスをアピールする。今年は日本からも18社(昨年は8社)が出展し、グローバル市場に名乗りを上げた。