「Foo’s Lab」が
社員の感性を刺激する

 川並社長と同じように、私もこれからの鉄工所には感性が必要だと考えています。

 鉄工所に芸術家やデザイナーがいてもいい。

 そういう思いから、ヒルトップは鉄工所でありながら、どこにも負けないデザイン力を持っています。

 ヒルトップには「Foo's Lab」(フーズラボ)があります。

鉄工所に芸術家やデザイナーがいてもいいじゃないかFoo's Lab(フーズラボ)

 このラボは、まだ世の中にないアイデアやプロダクトを生み出していくためのクリエイティブ・スペース(試作開発ラボ)です。ここで、自社内でのプロジェクトやお客様のアイデアを形にするサポートをしています。

「フーズラボ」には、様々なアイデアをその場で形にできるデジタルファブリケーションマシン(コンピュータと接続された工作機械によって、デジタルデータを木材、アクリルなどの素材から切り出し、成形する機械)や工作ツールが揃っています。

 企業イメージやブランドをデザインによって具現化・視覚化し発信。
 プロダクトデザインに関しては、製品の外観デザインや3Dモデリング、CGを活用したカラーイメージを提案するなど、トータルプロデュースしています。

 名刺制作などのデザイニング、ウェブプロモーション・制作、製品紹介などのCGムービーの制作、社内外で使用する資料や販促物の制作などトータルブランディングも手がけているのです。

鉄工所に芸術家やデザイナーがいてもいいじゃないか同時5軸加工技術を駆使した展示会用サンプル

 今回、年間2000人の見学者が訪れる、鉄工所なのに鉄工所らしくない「HILLTOP」の本社屋や工場、社内の雰囲気を初めて公開しました。ピンクの本社屋、オレンジのエレベータ、カフェテリア風の社員食堂など、ほんの少し覗いてみたい方は、ぜひ第1回連載記事をご覧いただければと思います。