「箇条書き」は思考力のトレーニングにもなる

 このように、会議資料は「13文字以内の箇条書き」でまとめることをチームのなかで徹底するようにしてください。もちろん、無理やり13文字以内にするために、逆に意味不明になっては意味がありません。ですから、「13文字以内を目指す」という認識で大丈夫です。どうしても長くなってしまう場合は、次のように2行にするのも有効です。

〈例文3〉
【before】Wifiスポット展開状況の報告と次回への提案について(26字)
【after】Wifiスポット展開状況(12文字)
    +Next Step(9文字)

 ともあれ、「13文字以内の箇条書き」が徹底されると、必ず、資料作成スピードが上がるだけではなく、会議の進行もスピーディになります。この効果は、きわめて大きいものがあります。

 さらに、箇条書きにすることで「要するに、自分は何が言いたいのか?」と物事を自分の頭で考えて整理する力をメンバーにつけさせることができます。この力は思考力やプレゼン力に直結しますから、彼らのビジネス・スキルを向上させるためにも、きわめて有効なトレーニングになるのです。