得意な仕事こそ、どんどんまわりに振る

 あなたが苦手な仕事は当然ですが、あなたが得意な仕事もどんどん振りましょう。あなたから仕事のコツを教われるなら、まわりは喜んで仕事を受けたくなります。得意な仕事こそ、まわりに振るべきです。

 しかし、得意な仕事はなかなか振れないもの……。

 ここで戦わなくてはいけないのが「自分でやったほうが速い」「得意な仕事を他人にとられる」という意識です。

 得意で評価されていること、自信のあることを他人に渡したくないと恐れがちですが、思い切って手放しましょう。手元に残すのは、「あなたが得意で、あなたにしかできない仕事」だけだからです。

 ただ、手放すには「本当にあなたでなければできないか」「あなたでなければ質を保てないか」をじっくり検証する必要があります。

 得意な仕事を洗い出し、その具体的なノウハウを他人でも使えるようにツールやフォーマットに落とし込んでみましょう。本当にあなたでなくてはいけないかを客観視できます。ツールやフォーマットに落とし込めるものは、他の人でもできます。

 落とし込めたものはどんどん人に振りましょう。あなたの評判が上がるだけではなく、「あなたが得意で、あなたにしかできない仕事」の時間も増えます。

 また、ノウハウを整理して人に教えることで、あなたの理解力もいっそう深まります。あいまいな点や詰めの甘さがハッキリするからです。

 自分にとっての「得意な仕事」をもう一度見つめ直しましょう。「他の人でもできる」なら、どんどん振ったほうがあなたのためになるのです。

■参考記事
「5万人のリストラ」から見えた万年平社員の共通点とは?