『3か月でトップセールスになる質問型営業最強フレーズ50』『「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業』日本で5万部のベストセラー。アジアでの翻訳も好調で、台湾では異例の発売月で4刷を突破。いま、中華圏での営業が熱く、日本初の質問型営業に注目が集まる。今回は、日本での凱旋講演を前に、2日間にわたった『3か月でトップセールスになる質問型営業最強フレーズ50』台湾版PRの裏側をレポートする。

世界の営業が日本の営業スタイルで変わる!?

『私はどうして販売外交に成功したのか』(F・ベドガー著、土屋健訳、猪谷千春解説)や『販売は断られた時から始まる』(E.G.レターマン著、松永芳久訳)(*1)など、海外発の営業本は、日本の営業文化にも広く貢献し、成長の一翼を担った。

 今、同じ兆しがアジア圏で起きようとしている。先日、『3か月でトップセールスになる質問型営業最強フレーズ50』を上梓した青木毅氏が、今週刊(台湾の出版社)主催によるセミナーのメインゲストとして招待された。

世界が注目し始めた日本発の営業スタイル。質問型営業にアジアが熱い視線を送る理由『質問型営業最強フレーズ50』の台湾版を発行した今周刊によると、日本人著者を招へいしたのは初とのこと。

『3か月でトップセールスになる質問型営業最強フレーズ50』の台湾版は、2018年2月に発売され、同月中に4刷まで刷られた。今回一緒に登壇した、経営コンサルタントの林 裕峯氏、営業コンサルタントの卓 天仁氏は、台湾だけでなく、マレーシア、中国などアジア圏で活動されている方である。彼らは開催1ヵ月前にわざわざ日本に来られて、青木毅氏と打ち合わせをするほど、青木氏の営業方法に非常に関心を寄せていたのだ。

 台湾での滞在中、雑誌の取材が設けられた。「なぜ、青木毅氏の営業スタイルに関心が寄せられているのか?」と逆質問をしてみると、「財訊」の孫記者は、こう語った。

「日本人は、(知らない人には)本音を言わない。相手の(建前ではなく)本当のニーズを引き出すなんて無理だと思っていましたが、『3か月でトップセールスになる質問型営業最強フレーズ50』には、『方法』があって、その『選択肢』がある」

 取材中、記者の質問はとぎれることなく、著者の青木毅氏からもまた、いい言葉が口をついて出てくる。

「商品ではなく、自分に興味を持ってもらうことが大事」
「売れない人に売ってしまうのがよくない。求めている人に売ることだ」

 本にも書いていない新しいことが次々と出てきて、今もなお、質問型営業が進化していることを表している。


*1 現在は、『[新訳]営業は断られた時から始まる』として、新版が発売されている。