すでに新築しても満室運営するには困難な時代に突入した。金融緩和の影響で、今まで不動産に興味がなかった人が不動産投資に参入を始めた。このままでは消耗戦だ。「戦わずして、勝つ」方法はないものか? 『激安!「空き地」投資』の著者が、更地賃貸の魅力を語る。
一軒家を安く購入できても、
さほど儲からない
10万円で購入した一軒家がある。
破格のプライスだった。激安の理由は、毎月1万円の借地代がかかるからだ。
立派な家であったが、住まなくなった家に発生する、マイナスのキャッシュフローに、持ち主も耐えられなかったのだと思う。
屋根塗装、車庫塗装、室内一部塗装、落ちた玄関上の庇の撤去、美装で、リフォーム代は約50万円。
ワタクシ自身も久々に「労働力投入」して、脱衣所にペンキを、剥げた玄関にはステイン(木材塗料)を塗った。そんな努力にもかかわらず、1年半、空室だった。
田舎だったが、5LDKと大きな家だったので、最初は7万5000円で募集。しかし、田舎でこの家賃ではなかなか決まらないので、徐々に家賃を下げていった。
6万5000円で募集していた頃、食堂を開店したいというご年配の女性がいたが、保証人に反対されて転進。惜しかった。
5万8000円で募集した頃に、地元の掲示版経由で、5万円の家賃で決まりそうになったが、保証人なしだった。家賃保証会社への加入も、やんわりと拒まれた。それでもいいかなと思っていたら、連絡が取れなくなった。