直後に、4万8000円に値下げして再募集。すると、4万5000円でほぼ決まりそうになった。若干のリフォーム希望があり、割れた3枚の窓ガラスを交換した。交換費用2万円は安い。最近よく発注する業者で、元々はテナントの友人だったガラス屋さんだ。

 ほかは現状渡し、リフォーム自由という契約で、最終的に4万3000円の家賃でマネー成立。

 しかし、入居前に水道管をチェックしたところ、10ヵ所くらいから「世帯同時多発漏水」が発生した。修理に6万3000円かかった。

 冬は氷点下になる北海道では、長期間の空き部屋は高い確率で水道管が劣化する。だから、たとえ家賃が安くても、空いているよりは、少しだけ気分はいい。

 最初から5万8000~6万5000円の範囲で募集していれば、もっと早く決まったのかもしれない。

 田舎の家賃相場は、いまだにわからない。5LDK、120m2あっても家賃は安い。

 建物があれば、貸しているときはいいのだが、募集中のときは、リフォーム代をはじめとする維持費がかかるのが難点だ。

建物を入居者に貸すより
土地を貸したほうがいい!

 銀座に購入した一軒家がある。銀座といっても、名ばかりの田舎銀座だ。

 2016年1月に購入。家賃4万5000円で賃貸中を、オーナーチェンジで購入した。2018年1月末に退去。

 この物件も借地料が毎月5000円かかるため、購入価格は55万円と格安だった。

 ただし、建物の名義が変わるため、地主に更新料を26万円支払った。契約直前の後出しジャンケンのようなご提案だったが、このときは、まだいい投資だと思っていた。

 1年後、財務がタイトということで、家賃の値引き交渉が入る。長く住んでいただけるのであればと、家賃3万8000円への減額を受諾した。

 その1年後に突然退去。合計2年、つまらない投資だった。

 受け取った家賃は合計約100万円。退去後、62万円を投入してリフォーム。そのほか地代や更新料も払っている。お金を払って、問題を買っているようなものだ。

 リフォームしても、昭和32年式なので、全然カッコよくならない。敗戦後12年目の赤い三角屋根のボロ物件だ。

 リフォーム後は家賃5万9000円で募集していたが、反応が芳しくない。