6年前に「インスタグラム」を買収したことで、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は投資家から相当の信用枠を得た。目下の問題は、同CEOが最も必要としている時期にその枠を使い切ってしまったらしいことだ。24日夜、インスタグラムの共同創業者2人が辞任するとのニュースが飛び込んできた。2人はインスタグラムの独立性と成長をめぐり、ここ数カ月ザッカーバーグ氏や他のフェイスブック幹部と衝突していると報じられていた。フェイスブックはインスタグラムを2012年に10億ドルで傘下に収めたが、ほぼ独自に運営させてきた。以来、暗さを増すフェイスブックの中でインスタグラムは最も光り輝く場所になった。人気は爆発し、月間アクティブユーザーは買収当時の約3000万人から10億人を超えるまでに増加した。同期間の年間成長率は平均79%に上る。これに対し、フェイスブックの中核ユーザーベースの成長率は15%だった。インスタグラムの「ストーリー」機能は、フェイスブックが写真・動画共有アプリ「スナップチャット」からの挑戦を切り抜ける一助にもなった。