JTはどう巻き返しを図るのか。

 柱の一つ目は、今年9月を予定するプルームテックの全国への供給体制の構築だ。

 競合2社の製品はたばこ部分が紙巻きたばこに似たスティック状であるのに対し、プルームテックはカプセル型の特殊な形状をしている。そのため、紙巻きたばこの生産設備を流用できる他社製品と比べて、生産にハードルがあった。今年の上半期までに全国販売を予定していたが、機械設備の設置が遅れ、後ろ倒しとなっていた。

 「静岡の工場に、日本だけではなく世界からエンジニアなどを派遣して設備を整え、生産は24時間フル稼働」と寺畠社長。遅れを挽回する体制をようやく整えつつある。