Photo by Akira Yamamoto
施策の一つが、紙巻きたばこのパッケージそのものにアイコスのキャンペーン広告を入れ、より紙巻きたばこからアイコスへの転換を促す戦略だ。PMIはかねて“脱紙巻きたばこ”を宣言し、加熱式たばこのようなRRP(リスク低減製品)へ注力している。紙巻きたばこを捨てる思い切った施策に、「紙巻きを捨てられないJTでは逆立ちしたって無理だろう」と業界関係者は目を丸くする。
PMIは17年、従来の紙巻きたばこのマーケティング部門をRRP部門へ吸収する組織変更を行った。「横断的な組織体制によって、加熱式たばこへより注力できる環境が整った」(坂牧氏)。紙巻きたばこにアイコスのキャンペーン広告を入れられるのも、この組織体制のなせる業だ。今年の3月から一部商品で実施しており、対象を順次拡大していく。