28日に行われたブラジル大統領選の決選投票では、軍出身で議員歴27年のジャイル・ボルソナロ氏がフェルナンド・アダジ元サンパウロ市長を下した。同日夜の開票率97%の時点で、ボルソナロ氏の得票率は55.4%、アダジ氏は44.6%だった。ボルソナロ氏は選挙活動中に女性やマイノリティーについて差別的な発言をし、貧困地区の犯罪対策として強硬姿勢を打ち出したことから物議を醸した。同氏は女性や同性愛者をさげすむ差別主義者でファシストとされ、拷問を擁護し独裁を目指していると言われる。反対派は街中に集結し、メディアで辛辣(しんらつ)な批判を浴びせた。「進歩派」を自負する海外メディアがこれに乗り、同氏は環境と民主主義に対する脅威だと訴えた。
ブラジル大統領選、汚職への怒り反映
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