心配性で臆病だからこそ叶った
五輪出場の「夢」
福原愛選手のナインコードは「雷の三碧」です。
「未来に【夢】を描くこと」
三碧の人が成功をつかむには、絶対に必要な要素です。
3歳からラケットを握っていた福原選手は、7歳のとき、アトランタオリンピックの卓球会場で初めてのオリンピックの現場を味わいました。
そこから、彼女の心に「オリンピック出場」の夢が芽生えたそうです。
皆さんもご存じのように、福原選手と言えば「泣き虫愛ちゃん」と呼ばれるぐらい、小さい頃は何かあるとすぐに泣いていました。
これも、私がこれまで何千人のサンプルから見てきた統計的なことですが、三碧の子はよく泣く子が多いと思います。
それには、理由があるのです。
三碧を象徴するのは「雷」です。
雷って、何かの形に似ていると思いませんか?
そう、人間の「神経」です。
三碧の人は繊細な神経の持ち主が多く、感情が抑えきれないところがあります。
三碧の人が他のナインコードの人間と比較したとき、人一倍臆病で心配性なのも、ここに原因があります。
理性が働かない小さい子ならなおさらでしょう。
福原選手も例外ではありませんでした。
しかし、福原選手は強い感受性の中でも、三碧として最も大事な資質である「夢を掲げる」ということを7歳のころからしてきました。
三碧の臆病さや心配性は、マイナス要素としてとらえる人が多いのですが、これはむしろ、夢を追う三碧にとってはプラスだと私は考えています。
夢を叶えるには、いくつもの厳しいハードルがあるのがつきものです。
そのハードルを乗り越えるにあたって、やはり大切になるのは何事も「事前の準備」でしょう。
人は臆病で心配性であるほど、失敗しないように今何をすべきかを必死で考え、実行していきます。
そうした努力の積み重ねがあるからこそ、三碧は若くしてでも栄光を早く手にするという傾向があるわけです。
「私は自分の性格で自覚していることが幾つかあります。
それは、精神的にあまり強くはない、ということ。心配性だし、緊張しいでもあるし、色々なことを考え過ぎたりもする。精神面が弱いとは、以前は自分では思っていませんでした。というより、認めたくなかった。
でも、自分の弱さを認めて、そこから、じゃあどうすると考えた方が、結局はプラスに作用するんじゃないか。少しずつそう思うようになりました」
これは、福原選手自身が語った言葉です。ネットでも簡単に出てくるので、検索してみてください。
メディアではこういったことは絶対に言いませんが、私は、三碧の臆病さや心配性がいい方向に働いたからこそ、彼女は練習を欠かさず、誰よりもまじめに取り組むことができたのだと思います。結果として、史上最年少の15歳でオリンピック出場の夢を叶えたのだと確信しています。