三碧としての“飾り気のないオープンな言葉”が
アスリートとしての福原選手の魅力

 福原選手は、その一つひとつの発言も注目を浴びます。それは、彼女の言葉はとにかくストレートなものが目立つからです。

 福原選手が「天才少女」と評されたときには、
「天才って便利な言葉だよね。だって、天才っていったら、努力もしないで持って生まれたものだけでやってきたように思われるんじゃないかなぁ」
 と言ってみたり、
 アテネ五輪でレポーターから「楽しんでますか?」と聞かれたときは、「楽しみにきたわけじゃありませんので」
 と一蹴したり、
 はたまた、同五輪の第2戦目において勝てたことの理由として、
「一度、死んだからです」と発言したりするなど、とにかくストレートに感情を吐き出したような言葉が多くあります。

 こういった言葉の一つひとつを聞くと、私としては「おお、三碧らしいな」と思うわけですが、あなたはどう思いますか?

 三碧の気質をすでに勉強している人なら理解できるでしょうが、三碧の人にとって感情をストレートにしゃべることは当たり前なのです。
 言いたいことをバシッと、不要な言葉は一切つけずに言う。これが三碧なのです。

 気持ちをストレートに言っているだけなので、本人にとっては、何の悪気もないというのがポイントです。
 言われた相手からしてみれば、カチンときてしまうこともあるでしょう。
 三碧が敵をつくるときは、いつも言葉からですからね。

 しかし、このストレートさが、実は福原選手のアスリートとしての人気を集めている秘訣でもあります。

 国内だけでなく、中国でも、この福原選手のメディアに対する飾り気のないオープンさこそがアスリートとして素晴らしいと評されているぐらいです。

 また、三碧は同時に、場の雰囲気づくりにも優れています。
 きちんと一人ひとりとよき関係をつくろうという心を持っていることも魅力の一つです。

 2015年7月、韓国オープン終了後、福原選手が帰国した際の空港で、こんなほっこりしたエピソードがありました。

 ある報道記者が、福原選手に「韓国杯のトロフィを持った写真を獲らせてほしい」とお願いすると、トランクからわざわざトロフィを写真のために取り出して、にっこりと笑顔で写真撮影をしてくれたそうです。

 トランクに入っていたドラえもんの漫画を報道陣に勧める場面もあったりして、三碧としての場づくりの能力と、人との関係性を重んじるところがよくにじみ出たシーンだと思います。