埼玉は「ダさいたま」ではなかった!
“都会的”な項目で上位にランクイン

 埼玉県の魅力度や愛着度・自慢度が低い結果について、同調査を行ったブランド総合研究所の田中社長はこう分析する。

「魅力度は確かに昨年よりアップしていますが、“埼玉県の構造”が変わらない限り北関東と同じ括りでしか周りからは見られません。私は愛着度や自慢度も含めた埼玉の評価が上がらない大きな原因は『ダさいたま』という言葉にあると考えています」

「ダさいたま」に原因があるとは、一体どういうことなのか。

「ダさいたま」という言葉の語源をご存じだろうか?「ダさいたま」は、タレントのタモリによってつくられた「ダサい」と「埼玉県」を掛け合わせた造語。そもそも「ダサい」という言葉自体は、諸説あるものの「田舎」という単語を「だしゃ」と読んで、形容詞化した「だしゃい」から来ていると言われている。つまりこの説によれば、「田舎っぽい」という意味から「ダサい」は生まれているのだ。

 田舎といえば、「自然豊かで食事がおいしくて…」というイメージを持つ人は少なくないだろう。埼玉は「ダさいたま」なのだから、当然そのようなイメージがあるのかと思いきや、そのイメージは外部からも出身者からもことごとく否定されている。前出の「海・山・川・湖などの自然が豊か」という項目で外部からの評価は45位、出身者からは44位。「食事のおいしさ」は外部からの評価が47位、出身者からの評価は46位であったことからも明らかだ。

 一方で、埼玉県が外部と出身者から共に評価されている項目もある。出身者に出身都道府県の誇れる点を尋ねた調査の中では「子育てがしやすい環境」で10位、「行政サービスが充実している」の項目で6位、「道路や交通の便がよいこと」では7位と上位にランクイン。また、出身者以外の外部に都道府県のイメージ・地域資源について尋ねた調査では「道路や交通の便がよい」の項目で4位、「スポーツの参加・観戦が楽しめる」で4位、「生活に便利・快適な地域」でも3位に。また「教育・子育ての地域」のイメージが想起できる都道府県に関しては、埼玉県が1位にランクインしている。

「交通の便」「生活に便利・快適な地域」「教育・子育て」で上位にランクインしているのは、実のところ東京都や大阪府と同様で、「教育・子育ての地域」で東京は5位(前年1位)、大阪は2位。「生活に便利・快適な地域」では東京1位、大阪4位。「道路・交通の便がいい」では東京1位、大阪3位だった。つまり、埼玉県は東京都や大阪府と同じく“都会的な項目”で高評価を得ている県だったのだ。