ネットフリックスの収入源は、有料会員が支払う会費である。米国では月7.99~13.99ドル、日本では月800~1800円を支払うことで、映画やドラマを広告なしで楽しむことができる。

 有料会員は右肩上がりで増加を続けており、18年第3四半期には1.3億人を突破(2)。安定収入が見込めるビジネスモデルとあって投資家の人気も高く、時価総額1300億ドル超の米シリコンバレーの期待の星へと上り詰めた。

 ネットフリックスの創業は1997年と、シリコンバレーでは老舗に属する。もともとはオンラインのDVDレンタルサービスが本業で、レンタルDVD店にはない豊富な品ぞろえが、コアな映画ファンの心をつかんだ。

 転機となったのは07年。動画配信サービスへとかじを切り、じわじわと会員を増やしていく。髙橋が「ほぼ飛び込み」(同)でシリコンバレーの本社を訪れ、グレッグに営業をかけたのもこのころだ。

 KDDIが8月から始めたサービスは、初年度は月5500円、通信容量25ギガバイト(GB)でネットフリックスが見放題になる料金プランだ。容量が月20GBの定額プランに1000円プラスすることで、動画コンテンツも楽しめるようになる価格設定である。

 ネットフリックスにとって、通信キャリアの料金プランとのセット販売は、米Tモバイルに続いてKDDIが2社目だ。

 18年第3四半期決算で、有料会員が想定以上に伸びたとして投資家にサプライズを与えたのが海外で、前四半期から507万人増えた。「日本を含むアジアパシフィックや欧州、ラテンアメリカが大きく成長している」(松尾崇・ネットフリックスディレクター)といい、KDDIとの提携も会員増の一因になっているようだ。

コンテンツ獲得に5年で186億ドル
借金も3.5倍

 有料会員の支持を集めているのは、使い勝手の良さだ。とりわけ動画のオススメ機能は、シリコンバレーのテックカンパニーとしての側面を色濃く反映している。