さらに追い打ちをかけているのが、消費行動の変化だ。フリマアプリによる個人間の中古品売買や、レンタルなどのシェアリングサービスの普及もあり、従来の事業モデルのままでは、アパレル業界はじり貧から抜け出せない。

 実際、大手アパレル各社の業績は下図の通り、大半が営業利益率1桁台前半と薄利に苦しむ。売り上げを維持しながらいかに生産効率を上げて粗利を出すかが最重要課題となっているのだ。