その代表ともいえるのが、スタートトゥデイが昨年11月から始めたプライベートブランド「ZOZO」だ。ユーザーは、身体の自動採寸を行う「ゾゾスーツ」(写真)で自らの体形を正確に把握することにより、個々人にフィットした服を購入できる。

 事業モデルの斬新さや話題性、さらに無料配布ということもあり、ゾゾスーツの予約数はすでに100万件を突破し、「今年度中に600万~1000万着を配布する」(スタートトゥデイ)という。

 今年7月上旬から世界72カ国でもZOZOの販売を開始し、さらに商品ラインアップも拡大することで、プライベートブランド事業の売上高を、19年3月期には200億円、そして21年3月期にはその10倍の2000億円にするという強気の計画を立てる。

 だが、今夏、ゾゾスーツの強敵となるかもしれないサービスが登場する。新たな自動採寸のサービスを開発したのは、インターネットでオーダーシャツの販売を行う米オリジナル社。

 利用者は、生地、柄、デザインなど約10億通りの組み合わせの中から好きなシャツを作れる。最短5分で注文でき、10日ほどで届くという便利さに加え、1着4980円からと買いやすい価格なこともあり、購入者数は日米を中心にすでに約5万人に上るとみられる。