開成・麻布・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮された最新刊『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

国語の基礎力は、解く力より「読む力」

 中学入試に限らず、今後待ち受ける大学入試でも、科目を問わずに問題文が長くなる傾向にあります。とにかく、長文を読むことに対する慣れが必要です。

 国語の勉強で大切なのは、問題を解くことよりも、長い文章をたくさん読むことです。

 とくに、男の子は普段からあまり読書をしないので、なおさら「読む」訓練をさせたいところです。ただし、難しい本を与えると拒絶感が先に立って逆効果です。最初は、子どもがすすんで読みたがる内容のものがいいでしょう。たとえば、野球が好きな子どもなら、有名選手の手記や、野球の解説書でもかまいません。

 大事なのは、それを親の横で音読させることです。

 なぜ、黙読ではなく音読させるかというと、それによって文節の区切りが正しく理解できているかどうかがわかるからです。 私の見る限り、今の子どもたちは文節の区切りがおかしく、言葉をチャンク(塊)で把握できていません。

 たとえば、「私はこれからスーパーにリンゴを買いに行きます」という一文について、文章を読み慣れない子は「私・は・これから・スーパー・に・リンゴ・を・買い・に・行きます」と、いちいち目が止まってしまうので時間がかかるのです。

 ただ、これは目で追っているからであって、音読させれば、普段自分が口にしている会話と照らし合わせて、「私は・これから・スーパーに・リンゴを・買いに行きます」と文節を区切って読めるようになっていきます。

 音読でそれができるようになれば、黙読でも同じように読めるようになります。それによって読むスピードが上がっていくために、限られた時間の中で勝負する試験にも強くなります。

 英語の学習にも、「リスニングも読むことから」という考え方があります。今は、とにかく教材を聞くタイプの方法が流行っていますが、読むことは大事なのです。実際に、ひたすら英文を音読し、それが速くできるようになれば、聞く力も備わっていきます。