2019年の日本経済は
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日本経済に関して、筆者は楽観的な見通しをメインシナリオとしている。しかし昨年は、海外でリスクの“タネ”が少なからず発生した年だった。そこで、年初に当たり、念のためリスクシナリオについて考察しておくことにする。(久留米大学商学部教授 塚崎公義)

国内には見当たらない
大きなリスク

 日本国内の景気は好調だ。景気が自分で方向を変えることはないため、外からの力が働かない限り、拡大を続けると思われる。

 実際、雇用は絶好調で、雇用者所得も増加していることから、個人消費の腰折れはなさそう。消費税増税の悪影響は懸念されるものの、前回と比べて増税幅が小さいことなどから、軽微なものにとどまりそうだ。

 一方で、労働力不足を反映した省力化投資が本格化しつつあるなど、明るい材料も多い。オリンピック特需ははげ落ちるものの、労働力不足からオリンピック後に先送りされている建設プロジェクトも多いので、建設不況も来そうにないといえる。