しかし、わかっていても落ち込んだり、感情をかき乱されたりするのも人間である。そのような時の対処法である「気分を選択する方法」は次の通りだ。

 1.気分は選択できる、と知る
 2.「感情表現の3要素(表情・動作・言葉)」で気分を切り替える
 3.思い出すだけで気分が変わる
 4.思い描くだけで気分は変わる
 5.身の回りの環境を整えるだけで気分は変わる

 気分には、大きく分けて陰と陽の状態がある。陰陽というのは、便宜的な区分で、前向きと後ろ向きや、行動を好む気分と好まない気分といった区分だと思ってほしい。

陽の気分…上向き、前向き、外交的、社交的、活動的、晴れ晴れ、行動したくなる、拡散、跳躍、前進、加速
陰の気分…下向き、後ろ向き、内向的、非社交的、鬱々、行動したくない、静か、落ち着く、収縮、静止、後退、減速

 これは、どちらが良くてどちらが悪いということではない。方向性が反対なだけでどちらも大切な状態である。そして、この気分は、私たちの思考と行動にも大きく影響してくる。

 たとえば、リラックスして明るい快活な気分のときには、前向きな思考が生まれ、暗く落ち込んだ気分のときには、後ろ向きの思考となりやすいのだ。

 多くの人は、気分は自分でコントロールできないと思い込んでいるため、まずは「気分は選択できる」ということを知ることを覚えておいてほしい。それを知っていれば、予期せぬ感情に陥ったときも冷静に対応することができるだろう。

仕事全体が一気にみえてくる!「視座の転換」とは

 また、すぐに行動して結果を出す人は、自分の行動だけを仕事だと捉えることはしない。必ず、関係者全体を俯瞰して、社会的な影響関係の中でどのように作用するのかを考えて行動するのである。このように全体を俯瞰する癖をつけておくと、仕事に取り組むだけでは見えてこない「盲点」やムリ・ムダ・ムラを発見することができる。

 たとえば、「こんな書類出していたら営業の効率が落ちる」「報告書類ばっかりで全然営業に出られれない」など、「自分の仕事」に集中したいのに、それを「妨げる仕事」を押しつけられていると感じている人がいるとする。そのような人が「全体を俯瞰する」をできるようになると、その「仕事」の存在意義を理解することができるのだ。