結局は衆参両院とも立憲民主党系会派が筆頭となったが、国会閉会後のこの段階に来て、その立憲民主党系会派をさらに拡大させるのみならず、先に挙げた野党筆頭国対の機能不全、機能不十分の問題が解決される可能性が出てきたようである。

「無所属の会」の重鎮議員らが
立憲民主党系会派に入会

 それが院内会派「無所属の会」の解散と、その多くの元所属議員の立憲民主党系会派入りである。

 一昨年の民進党の事実上の解体により、解体の原因を作った当時の前原執行部への抗議や反発、希望の党(当時、以下同)への反感から、どこからも公認を得ずに無所属で衆院選を戦い勝ち抜いてきた議員や、一度はやむなく希望の党の公認候補として出馬し、勝利したものの、選挙後の希望の党の迷走を受けて同党を離党した議員らにより構成されていた「無所属の会」、首相や大臣経験者を含め、当選期数の多いいわゆる重鎮議員ばかりという異色の存在であったが、こちらも十分にその持てる能力を発揮できずにいた。

 その背景としては、もちろん一院内会派にすぎなかったということもあるが、野党の再結集、もとえ旧民進党系勢力の再結集の橋渡し役を果たすことを考え、ある種“自重”していたことがあったように思われる。

 一方の立憲民主系会派にせよ国民民主系の会派にせよ、「無所属の会」の重鎮議員たちを「目の上のたんこぶ」と考えて敬遠したい議員も一部におり、それもその原因の1つとなったといっていいかもしれない。

 その「無所属の会」、当初は立憲民主党系会派との会派同士の合流・統合を企図していたようだが、「永田町の数合わせにはくみしない」、すなわち「政党や会派の離合集散の愚は繰り返さない」という考え方の立憲民主党・枝野代表にけんもほろろに断られ、会派を解散して、各議員の「自主的」な判断で立憲民主系会派入りする方向となった。

 最終的に、安住淳議員、江田憲司議員、大串博志議員、黒岩宇洋議員、中川正春議員、中村喜四郎議員、岡田克也議員、金子恵美議員、田嶋要議員の9人の入会が決定した。一方、無所属のまま活動を続けることを表明している玄葉光一郎議員や、昨年の段階では対応を明らかにしていなかった野田佳彦議員らは別に会派を結成したが、元「無所属の会」所属議員のうち、3分の2以上が立憲民主党系会派に入会したわけである。