22日開幕したダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)では、主要国の政治的行き詰まりや貿易摩擦、大企業への権限集中への懸念を巡り、出席者の間で警戒ムードが広がっている。財界の大物からは、目先の困難が昨年末の市場の急落となって表れたものの、経済はこれを克服するとの強気な見方が多く聞かれたが、この先に大きなリスクが潜んでいるとの危機感も出ている。米投資会社ロッククリークのアフサネ・マシャエキ・ベシュロス最高経営責任者(CEO)は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のCEOカウンシルの昼食会で「国際貿易、政府機関の閉鎖、経済や政策の状況などいずれをとっても、不透明感は異例の水準」と指摘する。