世界金融危機の深刻化を受けて開かれた2008年11月の会合を皮切りに、「G20(20カ国・地域)首脳会議(サミット)」が始まってから約10年。日本は19年に大阪で開かれるG20サミットで、初めて議長国を務めることになる。

 だが、そのかじ取りは容易ではない。「米国第一主義」を掲げるトランプ米大統領をはじめとして、世界にはグローバル化と逆行する保護主義が台頭してきており、時に協調的な政策で課題に対処していくべきG20が今や“崩壊”の瀬戸際に立たされているからだ。