ビジネス用チャット大手の米スラック・テクノロジーズは、計画している「直接上場」(ダイレクト・リスティング)による新規株式公開(IPO)で、ニューヨーク証券取引所を上場先に選定した。直接上場を通じてNY証取に上場するのは、スウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイに続き2社目。関係筋が明らかにした。スポティファイは昨年、大きな混乱なく直接上場を果たした。スラックは引き続き、上場計画の詳細について米証券取引委員会(SEC)と協議しており、6月か7月まで上場しない見通し。直接上場では、新たな資金調達を行わず、引き受けの証券会社も起用しない。公開価格や誰が株式を購入できるのかなど、通常のIPOでは前夜に決められる事柄に関しても決めない。企業は通常、上場に伴い資金を調達するため、直接上場は異例だ。だが、注目の新興企業2社が直接上場を選択したことで、資金豊富なシリコンバレー企業の間で少なくとも追随を検討する動きが活発化しそうだ。
米スラック、NY証取に直接上場へ スポティファイに続き
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