かわりに浮上しているのが北東北大学野球連盟に加盟している富士大。富士大はこのリーグ戦で最近5年間10季に渡って連覇を続けているように圧倒的な実力を見せ、その勢いで多くのプロ野球選手を生んでいる。しかも第一線で活躍している選手が目立つ。西武の主砲・山川穂高内野手、攻守好打の外崎修汰内野手、今季の開幕投手を務めた多和田真三郎投手がOBだ。

 なお、前述した巨人の高橋優貴投手が出た八戸学院大は富士大と同じ北東北大学リーグに所属するライバル校。楽天でプレーする塩見貴洋投手、青山浩二投手、西武の安打製造機・秋山翔吾外野手などの大物選手を輩出している。

 また、昨年のドラフトを席巻したのが東都六大学の東洋大だ。ソフトバンクの1位指名が甲斐野央、DeNAの1位指名が上茶谷大河、中日の2位指名が梅津晃大と3人の出身投手が上位指名を受け、オリックスの7位指名で中川圭太内野手がプロ入りした。一気に4人のプロを輩出したのだ。東洋大は一昨年の春・秋、昨年の春とリーグ戦3連覇を成し遂げたが、それは今春プロ入りした3人がいたからで、伝統校ではあるが、今、いい流れにある大学野球部といえるだろう。

Jリーグでは流通経済大が名門
明治、国士舘が続く

 一方、Jリーガーはどうか。

 J1からJ3までを含めた現役選手の輩出数を順位にすると、1位=流通経済大(50人)、2位=明治大(47人)、3位=国士舘大(33人)、4位=早稲田大(30人)、5位=福岡大(28人)、6位=中央大(27人)、7位=筑波大・阪南大(26人)、9位=駒沢大(25人)、10位=法政大・専修大(21人)だ。

 Jリーグ初代チェアマンを務めた川淵三郎氏や釜本邦茂氏、日本代表監督・岡田武史氏、西野朗氏など数多くの名選手を生んだ早稲田大、木村和司氏、佐々木則夫氏、現日本代表長友佑都など、やはり多くの実力者を生んだ明治大は実力を維持しているといえるが、サッカーも新興勢力の流通経済大や福岡大、阪南大などがプロ輩出数を増やしている。

 当然ではあるが、大学スポーツの勢力図は時代によって変化する。新興勢力が力をつけ、それに対抗するために改革を進めている伝統校だけが実力を維持する。大学のプロ輩出数が示すのは、そうした構図といえるのではないだろうか。

(スポーツライター 相沢光一)