米国の大企業は何がいけないのか?ウォーレン・バフェット氏(88)に聞くだけで答えは分かる。米バークシャー・ハザウェイの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるバフェット氏と長年のビジネスパートナー、チャーリー・マンガー氏(95)は先週末、さまざまな問題について語った。高額報酬を受け取る取締役は本当の意味で独立してはいない、委員会の会議は時間の無駄だ、管理職が取り入れる最善の慣行は必ずしもうまく行かない、といったことだ。ネブラスカ州オマハで開かれるバークシャーの年次総会は、2人の富豪の機知に富んだアドバイスが聞ける恒例行事となっている。バフェット氏とマンガー氏は、過去にはコンサルタントや会議、パワーポイントのプレゼンテーション、企業の慢心といった危険性に警鐘を鳴らしてきた。バフェット氏は2016年、米企業が「実際には何もしていないか、間違ったことをしている人だらけ」だと批判した。