イラン政府は8日、2015年に結んだ核合意の履行を一部停止すると表明した。米国との緊張が高まる恐れがあり、歴史的な合意の破綻に一歩近づいた。  ハッサン・ロウハニ大統領は履行の一部停止について、イランの核合意からの離脱を意味するものではなく、直ちに核合意に違反するものでもないと説明。ただ欧州諸国が義務を果たさなければ、段階的に核合意を離脱すると警告した。  ロウハニ大統領は、イラン経済に打撃を与えている原油・銀行関連の問題を60日以内に解決するよう求めた。また核合意の一環で閉鎖されたイラン西部アラクの核開発施設の建設を進める可能性があると述べた。 。