だが、急きょ持ち上がったFCA・ルノー統合案の浮上で、再び事態は読めなくなった。

日産・西川社長続投への高いハードル、株主総会は波乱含み©ダイヤモンド社 2019 禁無断転載 拡大画像表示

 西川社長は株主から信任を得られるのか。その目安が取締役選任決議の賛成率である。西川社長が死守すべき必達ラインは「賛成率71.7%」だ。筆頭株主ルノーが43.4%を握り、ルノー以外の株主の過半数(28.3%超)からも信任を得られれば、達成できる水準だからだ。

 もちろん、賛成率が低くとも議決権の過半数を獲得すれば続投は決まる。だがその場合は、ルノーの支援で信任されたということ。ルノーに選ばれた社長が本当にルノーと戦えるのかという議論になってしまう。

 前回の改選のタイミング(2017年)でもゴーン氏と西川社長への賛成率は80%を切っており戦況は厳しい。統合案に対する日産の出方次第では、ルノーが対抗策を講じるリスクもあり、株主総会は波乱含みだ。

(ダイヤモンド編集部副編集長 浅島亮子)