【Case4】次の食事の約束を取り付けたい
どうにか初めてのデートにこぎつけた!とします。ここで重要になるのは「いかに2回目のデートにつなげるか」ということ。2回目のデートの実現いかんで2人の関係性が変わり、そのあと恋愛関係に発展する可能性もぐんと上がります。
初回のデートの雰囲気が良ければ、ごく自然に2回目のデートにつなげられるでしょう。しかし、緊張してうまく話せなかった、イマイチ盛り上がりに欠けた…というケースも考えられます。そんな雰囲気の中で、
×「また一緒に食事に行きたいな」
と伝えても、もしかしたらうまくかわされてしまうかもしれません。そんなときは、是非このように伝えてみてください。
〇「今日は楽しい話を聞かせてくれてありがとう。お礼に、驚くほどおいしいパスタの店を紹介したいんだけど、来週と再来週どちらなら都合よさそう?」
これは3つの伝え方の技術を使っています。
まずは「感謝」。人は「ありがとう」と感謝されると、その人との心理的な距離がぐっと縮まり、そのあとのお願いに対して「イエス」と言いやすくなります。そして「驚くほどおいしいパスタ」というのは相手の好きなこと。相手がパスタ好きであることをリサーチしたうえで伝えると、相手は嬉しくなり、誘いに乗りやすくなります。
そして最後に「選択の自由」という技術を使い、「来週と再来週どちらなら…」と選択肢を提示しています。人は選択肢を与えられると、思わずどちらかを選んでしまうもの。「じゃあ再来週に」と言ってくれる可能性は高いでしょう。
「感謝」…感謝を使えば相手との距離が近づきます。相手も断りにくくなり、こちらのお願いも聞き入れてもらいやすくなります。
「選択の自由」…どちらを選ばれてもいいように、自分のやってほしいものを2つ並べるのがポイント。最終的に相手が選ぶので、押し付けられた感が少なくなる効果もあります。
まとめ
気になる相手をデートに誘う際のポイントは、「相手目線」に立って誘う、ということ。自分が行きたいところに誘っても、相手に興味がなければ誘われても嬉しくないですよね。どんなに予約の取れない超人気の焼き肉屋であっても、相手が焼き肉好きでなければ、まったく意味はありません。相手は何が好きなのか、何が嫌いなのかをつかんだうえで、伝え方の技術を使って意中のあの人をデートに誘い出しましょう。めざせ、山ちゃん!
佐々木圭一(ささき・けいいち)
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師
上智大学大学院を卒業後、97年大手広告会社に入社。後に伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードでゴールド賞他計6つ獲得、など国内外55のアワードを入賞受賞。福岡県クリエイティブディレクター、シェラトンJAPANクリエイティブディレクター、などブランディング、広告CM制作多数twitter:@keiichisasaki Facebook:www.facebook.com/k1countryfree HP: www.ugokasu.co.jp