治療で重要なのは
肘が痛む動作を避けること

「五十肘の治療でもっとも重要なのは、日常生活で“痛みを起こす動作”をなるべく避けることです。スマホでの通話やパソコンのキーボード、マウスなどの過度な使用は控えてください。また、手の甲が上になった状態で物をつかむと肘が痛みますが、手のひらが上を向いていると痛まないので、手の向きを工夫する必要があります」

 そのほか、手持ちカバンを手指で持つと患部に負担がかかるので、肩掛けカバンやリュックの使用がおすすめだという。ビジネスパーソンにとってはなかなかの難題だが、早期治癒を望むなら無理は禁物だ。

「両手でタオルを絞るときや、ペットボトルのフタを開けるときには、薬指と小指の2本のみを使うと痛みを感じにくくなります。親指と人差し指、中指の3本は使わないのがコツですね。テニスやゴルフをする際のグリップにも注意しましょう」

 整形外科では、これらの生活動作指導をはじめ、さまざまな治療を行うという。

「低出力超音波を用いて傷ついた組織の修復を促し、手関節伸筋には低周波を使って筋肉のリラクセーションを行います。また、消炎鎮痛湿布や軟膏などの外用薬を処方するのが一般的ですね」