苦難の末に生まれた
「大人向けラムネ」が大ヒット!

 大人向けラムネの苦戦が続く一方、ボトル入りの“元祖”森永ラムネの売り上げは右肩上がり。

発売から1ヵ月足らずで販売休止になった「大粒ラムネ」。パッケージに大きく書かれた「ぶどう糖でスッキリ!! 90%配合」の文字がとても印象的だ

「そこで「『森永ラムネ』について調査をしたところ、認知度は85%と高く、味わいについても高評価が得られました。なじみのないパッケージデザインの大人向けラムネは、手に取りにくかったようです」

 森永製菓は、多くの人が親しみを感じている森永ラムネのブランドを生かしつつ、大人向け商品の開発をすることに。そして、2018年に販売されたのが「大粒ラムネ」だった。

「パッケージカラーは、森永ラムネと同じ水色とロゴの赤色。ひと目見れば『あのラムネと同じだ!』とわかるデザインにしました。味わいは同じですが、ボトル入りのラムネとの最大の違いは粒の大きさです。森永ラムネよりも、粒を1.5倍大きくして、食べごたえが増したことで“大人向けの商品”だと認識してもらえるようにしました」

 子どもの目線に合わせたお菓子棚とは異なり、パウチ入りの商品は、コンビニなどで大人の目につきやすい場所に陳列されることが多い。すると、子ども向けのお菓子というイメージを抱いていた人も「森永ラムネの大人向け商品が出たんだ!」と感じ、目につきやすくなるのだという。

 そして、苦難の末に誕生した「大粒ラムネ」は、2018年3月の発売と同時に大きな反響を呼んだ。

「発売から1ヵ月足らずで年間販売計画数量を売り切り、販売休止になってしまったんです。正直、ここまで売れることは予想しておらず、小売店さんやお客さまには大変ご迷惑をお掛けしました。その後、同年7月に西日本で再販、10月には全国と順次再販を開始し、現在も売れ行きは好調です」