――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが勢いづいている。  ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は9日、アラムコが新規株式公開(IPO)計画を加速させ、早ければ来年初めに上場を目指すと報じた。実現すれば世界最大規模のIPOとなる。アラムコはいったん上場を断念していたが、それ以降に風向きが追い風に変わった可能性がある。サウジには計画を前進させるもっともな理由もある。ただし、上場を実現させるには、市場の期待をリセットすることが不可欠だ。