米富豪のジェフリー・エプスタイン被告(66)が拘置所内で死亡したことを受け、ネット上ではさまざまな陰謀説が飛び交った。偽情報がソーシャルメディア上で急速に広がり、当局が行った捜査の結果を国民が信頼しないリスクを改めて浮き彫りにした。当局によると、エプスタイン被告は10日朝、首をつって自殺を図り、マンハッタンの拘置所で意識不明の状態で見つかった。被告は長年にわたる売春あっせんなどの罪で起訴されており、裁判を控えていた。被害者には14歳の少女も含まれる。エプスタイン被告は自殺監視リストに入っていたが、関係筋によると、精神鑑定の結果、7月下旬にリストから外れていた。自殺のニュースが伝わると、政府当局者から被害者まで、なぜエプスタイン被告が自殺できる環境にあったのか、疑問の声が相次いだ。エプスタイン被告が裁判で証言台に立てば、他の人の関与が暴かれる可能性もあった。当局は被告の死を巡り捜査を開始したものの、事実収集のペースは鈍く、陰謀説はこれをはるかに上回るペースで瞬く間に広がった。
米富豪の死巡り、陰謀説が拡散 偽情報のリスク浮き彫り
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