そう疑問に感じてから、活躍している「非ネイティブ」を観察しました。
すると、彼らには心がけているルールやマナー、敬語、気遣いなどがあり、「グローバル企業」で生きぬくための英語を、それぞれ独自に探って見つけ出し、実践していることに気が付いたのです。
ビジネス英語には、非ネイティブが身につけるべき「絶対ルール」がある。目からウロコでした。
非ネイティブの語彙は、そう多くありません。ただし、少ない語彙をフル活用しながらも、次の2つのルールを守っていたのです。
〈非ネイティブのビジネス英語・絶対ルール〉
1.使えるフレーズを多用し、
2.ポジティブで丁寧な言い回しをする
たったこれだけで、「伝わり方」が全然違ったのです。
私が経験してきた「クビの危機」は数えきれません。ここで書ききれないほど何度もありました。そのたびに「非ネイティブ」から得たフレーズを参考に、会議で一言も発言できなかったのがまるで噓だったかのように、活路を見出すことができたのです。
現在は、アジア統括ハブが多く集まるシンガポールで、マイクロソフト(2度目の転職)で本部長として働いています。駐在の立場ではなく、グローバルの実力主義の世界で、外国人だらけの部署のただ一人の日本人として働くほどに、成長できました。