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薬と患者には相性があり、多くの人に効くものが自分にも同様に効くとは限らない。王道を具体的に知っておけば、自分に合う薬にたどり着くための道標になる。糖尿病、高血圧、脂質異常症における薬の処方患者数ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

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欧米の第一選択薬メトホルミン
日本でも断トツだった

 医療情報サービスを手掛けるメディカル・データ・ビジョンより提供を受けた国内の急性期病院230施設における各疾患の2018年度処方患者数のデータには、薬物治療の実態が物の見事に映し出されている。

 糖尿病では古くからあって安いメトホルミン(製品名:グリコラン、メトグルコなど)がトップだ。薬物治療をしている糖尿病患者の3割に処方され、14年度と比較してさらに処方率が伸びている。欧米では第一選択薬。日本は特定の薬を第一選択薬として定めていないが(日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2016」)、処方患者数は断トツだ。

 その後ろに付けているのがDPP-4阻害薬である。2位にシタグリプチン(製品名:ジャヌビア、グラクティブ)、5位リナグリプチン(製品名:トラゼンタ)、7位ビルダグリプチン(製品名:エクア)、8位テネリグリプチン(製品名:テネリア)、18位アログリプチン(製品名:ネシーナ)と続く。これらが毎日投与するタイプであるのに対し、ランキング圏外には週1回投与するタイプもある。