今後は、同じく大型店である埼玉県越谷市のイオンレイクタウンでも2020年1月をめどに導入する予定で、他の大型店での採用も随時検討していく。

ショッピングモビリティはベンチャーと共同開発
量産品は折りたたみ可能

 今回使用されているショッピングモビリティの原型は、株式会社キュリオ(本社:岐阜県岐阜市)が独自開発したものだ。量産型の商品名は「SCOO(スクー)」。同社は国産のベビーカーや自転車の企画販売会社で、ハンドル形電動車いすは5年前から開発を開始して、2017年に初号機を発売した。

持ち運びに便利な「SCOO(スクー)」と、開発販売するキュリオの高橋陽介社長
持ち運びに便利な「SCOO(スクー)」と、開発販売するキュリオの高橋陽介社長 Photo by K.M.

 同社の代表取締役・高橋陽介氏は「高齢者向けに限定せず、若い世代を含めてレジャーなど屋外での利活用も前提に開発した」という。基本設計を同社が行い、製造は台湾の専門業者に委託している。

 特徴は、総重量は30㎏ほどと一般的なハンドル形電動車いすと比べて約3分の1と軽量なこと。また、寸法も全長89cm×全幅54cm×全高89cmとコンパクトなので車体を折りたたんでキャリーバッグのように持ち運びできる。

 走行性能は最高速度が時速5.5キロで、満充電での航続距離が約15km(モデルや走行条件に違いあり)。スズキやホンダなどのハンドル形電動車いすは、航続距離が30km程度と長いが、SCOOは小型軽量のリチウムイオン電池を使用しており、交換が楽なので、取り換え用バッテリーを携帯しながら走行すれば、航続距離は30km程度を確保できる。

 バッテリーのセルはパナソニック製で、台湾でパック化している。

 国際福祉機器展(2019年9月25日~27日:東京ビッグサイト)で、SCOOの第2弾に乗ってみたが、アクセルのタッチがとても軽く、一般的なハンドル形電動車いすに比べて軽量で軽快な動きだった。この新型はモーターを改良して登坂性能が10度まで向上している。

 価格は38万円(税別、配送料別)で、スズキなどの量産品と比べると多少高い。今後、量産効果による価格がよりリーズナブルになることを期待したい。